書跡名品の旅

臨書の記録と創作の備忘録

#002【論経書詩(下)】仙人の書(完)

前回からの続き

臨書↓
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まとめ
・教養があり、書を愛したお爺さんが「ん〜〜…」と、筆先をねじ込むように、ス〜とゆっくり運筆したようなイメージ。大自然に溶け込む仙人の書で、決してダレてなく、むしろ気迫が充実していてダイナミック。
・欠損が多く、字典を引くと、近しい字形は鄭羲下碑より、刁遵墓誌(ちょうじゅんぼし:517年)【※1】や楊大眼像造記(無年月)【※2】に多かった気がする。(今回、北魏楷書字典ではなく大書源に頼った。)
【※1】
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【※2】
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