書跡名品の旅

臨書の記録と創作の備忘録

#001【論経書詩(上)】仙人の書

北魏
鄭道昭(ていどうしょう)
経書詩(ろんけいしょし)


楷書。永平4年(511)
鄭道昭が道俗の人と共に、雲峰山に登った時、経書を論じて作った詩一種を摩崖に刻した雄大なもの。一字一字をわくの中に入れず、石の素材を生かしながら行を配置している。初めは下方に低く配置し、しだいに行の高さが石の性質に従って長短入り混じって刻され、自然な形式となっている。石の傷や、堅い所は巧みに避けて、筆の赴くままに刻まれているが、古代文字を見るような美しい効果を上げている。(日本習字普及協会『明解書道史』加藤達成・小名木康佑共著より)

臨書↓
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創作↓
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#002【論経書詩(下)】仙人の書に続く