書跡名品の旅

臨書の記録と創作の備忘録

#001【論経書詩(上)】仙人の書

北魏
鄭道昭(ていどうしょう)
経書詩(ろんけいしょし)


楷書。永平4年(511)
鄭道昭が道俗の人と共に、雲峰山に登った時、経書を論じて作った詩一種を摩崖に刻した雄大なもの。一字一字をわくの中に入れず、石の素材を生かしながら行を配置している。初めは下方に低く配置し、しだいに行の高さが石の性質に従って長短入り混じって刻され、自然な形式となっている。石の傷や、堅い所は巧みに避けて、筆の赴くままに刻まれているが、古代文字を見るような美しい効果を上げている。(日本習字普及協会『明解書道史』加藤達成・小名木康佑共著より)

臨書↓
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創作↓
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#002【論経書詩(下)】仙人の書に続く

はじめに

はじめまして。2児の母、育休中のshigotoninnです。

二玄社さんの『書跡名品叢刊』全209冊を大人買いできたので、その全巻・全臨の記録を残していくのが目標です。

また、「臨書」というインプットに対して、作品概要のまとめと簡単な「創作」をアウトプットとして、自分に課したいと思います。

この全巻・全臨の旅を通して、自分の引き出しが増え、その掛け算である創作の幅が、無限に広がる事を祈って…いざ出発!!

旅のルール
①作品概要をまとめる(少なくとも作品名、読み、作者、時代、内容の理解)
②書き方がわからない字を字典で引く
③全臨する
④創作する
⑤自分なりの思ったこと、感じたことをまとめる
⑥臨書ペースは10日に1冊くらいの目安